「令和3年度地方創生実践塾in兵庫県洲本市」の実施
2021年11月5日(金)~6日(土)に「令和3年度地方創生実践塾 in 兵庫県洲本市」が開催されました。
本イベントにおいて、竹原集落では集落関係者を交えた現地視察・座談会および交流会が開催されました。
【地方創生実践塾とは】
先進的な取り組みを行う地域を開催地とし、講義やフィールドワーク、グループワーク等のメニューから、より実践的な地域づくりのノウハウや手法を学ぶことができる2~3日間のセミナーです。
全国から集まる熱い参加者と思いを共有し、強いつながりをつくることができることも魅力です。
令和2年度までに合わせて112回開催し、延べ3,800人以上の方々にご参加いただきました。
引用:一般社団法人地域活性化センターHP|地方創生実践塾( https://www.jcrd.jp/seminar/chihousousei/ )
「令和3年度地方創生実践塾in兵庫県洲本市」の概要
11月5日~6日の2日間を通して、今回の地方創生実践塾のテーマは下記の内容で開催されました。
大学が無い洲本市ですが、都市部から多くの学生が訪れ地域住民とともに躍動し大学卒業後のOBOGも多様な関わりを継続しています。
今回の実践塾では、地域と大学が一緒になった持続可能な地域づくり「域学連携」に9年間取り組む洲本市で生まれた変化や成果と、この取り組みの原点であり推進力である”地域貢献型再生可能エネルギー事業”をテーマにそのプロセスやノウハウを学びます。
引用:一般社団法人地域活性化センターHP|令和3年度地方創生実践塾in兵庫県洲本市( https://www.jcrd.jp/event/chihousousei/2021/0615_2313/index.html )
竹原集落で取り組まれている”小水力発電”の導入に貢献いただいた龍谷大学副学長の白石氏をはじめ、竹原集落もコースに含まれているALT(淡路ロングトレイル)や地域づくりの支援をいただいている東京都立大学教授の野田氏などが登壇し、講演等が行われました。
地方創生実践塾参加者の当日の様子(in 竹原集落)
地方創生実践塾のプログラムのうち、竹原集落では地域資源の視察と座談会が開催されました。
また、座談会終了後には、集落内にオープンした飲食店「Épispa エピスパ 」を利用して参加者との交流会が執り行われました。
あわじ花山水・原木しいたけ栽培施設の視察
竹原集落を活気づけようと集落内で開園し、長年アジサイ園・キャンプ場として親しまれてきた「あわじ花山水 ( http://www.awajihanasansui.com/ ) 」の視察を行う参加者のみなさん。
竹原集落の人気コンテンツであった「原木しいたけ栽培」を、あわじ花山水のオーナー水田氏から継業した谷口氏(洲本市地域おこし協力隊)より、原木しいたけの栽培施設に関する説明が行われました。
原木しいたけの継業に関するトピックはこちらも併せてご覧ください
小水力発電設備の視察
竹原集落で取り組まれている小水力発電設備に関して、設備概要や導入経緯についての説明に聞き入る参加者のみなさん。
町内会長の太田氏より、設備導入のきっかけや設備の稼働状況について、当時の様子を交えながら解説が行われました。
ALT(淡路ロングトレイル)の解説
ロングトレイルは山歩きのアウトドアレジャーです。
淡路島にある山々のフィールドに”新しい価値”を見出す施策としてロングトレイルの活動を継続して実施されている野田氏より、これまでのロングトレイルの取り組みに関する説明が行われました。
淡路ロングトレイルの取り組み関するトピックはこちらも併せてご覧ください。
空き家改修の取り組みの視察
竹原集落に着任した地域おこし協力隊が現在進めている空き家の改修(改修後は、集落内における集会所機能を含めた複合拠点として利用を想定)の取り組みについて、解説が行われました。
竹原集落に関する空き家の改修に関するトピックはこちらも合わせてご覧ください。
洲本市で発足している地域住民と都市住民の間で生まれているプロジェクトの取り組みがわかるWebサイト「バンカランカ」
>>竹原空き家リノベーションプロジェクト
https://bankalanka.com/project/takehara-renovation/
竹原集落と大学の継続的な「域学連携」の取り組みをテーマにした座談会
特別講師の野田氏と竹原に住まわれる住人の方、現在集落で活動している地域おこし協力隊を交え、座談会が行われました。
今回の座談会のテーマとしては、竹原集落が2014年から継続している「地域と大学生の連携である”域学連携”」の取り組みをピックアップし、受け入れる地域側の立場からメリット・デメリット、取り組みの成果や学びを対談しました。
座談会では、域学連携の取り組みに対して「変化・実践・循環・未来」の4つの切り口から、竹原集落を支える住民・地域おこし協力隊の率直な意見が飛び交いました。
これから「域学連携」を導入検討をする地域や自治体関係者の方など、それぞれの地域づくりを担う聴講者のみなさんは、時折うなづきながら聞き入る様子がうかがえました。
交流会の開催
この日星空が広がる竹原では、放射冷却の影響もあり大変冷え込んでいましたが、座談会終了後に関係者と地方創生実践塾参加者のみなさんとの交流会が行われました。
竹原集落にオープンした飲食店「Épispa エピスパ 」を貸し切り、豪華な料理をいただきながら今回の実践塾に関する感想や意見交換が行われました。
交流会では、飲食店をオープンしたシェフの鷲田氏からメニュー紹介とご挨拶などが行われました。
ご挨拶の中では「なぜここ(竹原集落に)に店をオープンしたのか?」といった質問も飛び交いました。
鷲田氏からは、コロナウイルスの影響を受けた状況の変化やこれまでの苦労、そして竹原集落の関係者が快く迎え入れてくれた時の温かいエピソードなどがこぼれ、場を和ませました。
竹原集落の「域学連携」の取り組みが、他の地域の参考になれば幸いです。
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