小水力発電
小水力発電とは
小水力発電とは、河川や農業用水、上下水道などに流れる比較的小さな水流を利用して発電を行う再生可能エネルギーの一種です。通常、大規模なダムを必要とせず、既存の水路や流れを活用して発電できるのが特徴です。
竹原集落では、竹原川から引いた農業用水路の水を利用した小水力発電によって生み出された電気を、地区内の該当やフラットライト、防犯カメラなどの電源として活用しています。
千草竹原集落の小水力発電の経緯
竹原集落における小水力発電の取り組みは、地域の活性化と持続可能なエネルギー利用を目指して始まりました。
かつて賑わっていた本集落も、住民の高齢化や後継者不足、さらにはダム建設による水没といった要因で人口が激減し、当時は4世帯8人が暮らす小さな集落となっていました。このような状況の中で、集落の未来を守り続けるため、町内会は新たな取り組みとして小水力発電の導入を検討しました。
2012年、地域を流れる竹原川の清らかな水流を生かして、小水力発電を行うというアイデアが浮上。
新エネルギーの担当者であった行政職員との相談をきっかけに、具体的な計画が始まりました。その後、市役所担当者が水力発電を学ぶために参加した龍谷大学の「再エネ塾」を通じて、龍谷大学や九州大学の調査チームとの連携が実現。竹原川の水力を活用するプロジェクトが本格化しました。
この小水力発電の取り組みは、単なる電力供給の手段にとどまらず、地域資源の有効活用と集落の活性化を目指しています。
地元の自然を生かした再生可能エネルギーを導入することで、環境に配慮しながら地域の自立を推進しようという考えです。また、大学との協力は地域に新たな知見と技術をもたらし、洲本市の「域学連携事業」の取り組みの1つとなりました。
このような地域と大学との連携を通じて、竹原集落の持続可能な未来を築く一歩を踏み出しています。
千草竹原集落の小水力発電の取り組み
視察・お問い合わせ
小水力発電の取り組み関する視察・お問い合わせは以下より町内会までお問い合わせください。